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自宅介護について

2021.2.17

療護センターおいては以前は入院期間の期限はありませんでしたが、段階的な変更をしながら、現在は療護センターには最長で3年しか入院することができなくなっています。そのため、療護センターに入院されている方達は、療護センターを退院した後にどこで介護を行うのかという問題に直面されることになります。

遷延性意識障害や高次脳機能障害などの重篤な後遺障害が残存している方は気管切開や胃瘻をしていることも少なくありませんので、以前は自宅介護よりも医療体制の整っている病院などで介護を行っていく方がリスクが低いと考えられていました。

しかしながら、現在では訪問医療や訪問看護の体制も整えられていますので、一概に自宅介護の方がリスクが高いとは言えなくなってきています。また昨今のコロナ禍の状況下においては、安全と思われていた病院においてもクラスターが発生していますので、コロナ感染症防止という観点からは、来訪者を限定できる自宅介護の方が安全と考えることもできます。

療護センターに入院されている方のご家族からご相談を受けていると「自宅介護はしたいと思っているけど、不安が多いので迷っている。」というお話をよく伺います。

当事務所ではこれまで多くの方のご相談に乗ってきましたし、実際に自宅介護をされている方のご自宅にも沢山訪問させて頂き、家の中を見せて頂きました。最初は不安を感じていらっしゃいましたが、今では皆さんが「自宅介護を選んで良かった」と仰っています。

もちろんご家庭のご事情(介護者の年齢など)によってご自宅での介護が出来ない場合もあると思いますが、自宅介護を希望されているのであれば諦めることはせずにまずは当事務所にご相談下さい。これまで多くの方から自宅介護の悩みや心配事を伺い、実際に自宅介護がされている住宅を見てきたノウハウを生かして、自宅介護について一緒に考えていきます。